左の全体主義

昨日付の読売に古賀伸明前連合会長のインタビューが掲載されていた。連合が支援する民進党が共産と選挙協力を進めていることについて、「共産主義社会を目指す政党と、共闘することに、国民からの信頼は得られない」と的確に述べている。さらに連合が「左右の全体主義を排す」との政治方針を掲げていることを紹介。この場合の「左の全体主義」が共産党の独裁主義を指すことはいうまでもない。

本日付の日経には、民進代表選を戦うことになると思われる前原元外相と枝野元官房長官のインタビューが掲載された。共産党との選挙協力について、前原氏は「いったん是非を含めて見直す」と述べたのに対し、枝野氏は、「公党間の合意を一方的に変えることはできない」と継続の意思を示している。

共産党は安倍政治を「右の全体主義」として批判を重ねてきた。それはそれでいいだろうが、自分たちが「左の全体主義」、つまり全体主義という観点では同じ穴のむじなにすぎない存在(あるいはそれ以上)であることには口をつぐんできた。

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