本日付の東京新聞に87歳の田原総一朗氏がロング・インタビューで登場した。「戦争を知っている最後の世代」して、この国で言論の自由を守ること、絶対に戦争をさせない国にすることなどを熱く語っている。目を引くのは第2次安倍政権時代の森友加計学園問題に今も執拗にこだわっていることだ。田原氏が安倍元首相に直接問いただした言葉として、自民党議員の中であなたに直接問題だと言ってきた人はいるかと尋ねた際、一人もいないことを確認し、次のように述べた言葉は印象的だ。
「ということは、自民党の国会議員はあなたへのごますりばかり考えて、この国をどうすべきかを考えていない。こんな無責任な人間ばっかりだったら、この国は危なくなる。だめになる、心配にならないか、安倍さん」
田原氏の真骨頂はこうした本音を直接当人にぶつけ、確認するところにある。上記は自民党議員の安倍元首相へのごますりが問題とされているが、メディア関係者にも似たようなごますりをした人間はたくさんいた。あるいは認知の歪みというべきか。「伝聞推定の文章は書かない。今も続けています」。こうした姿勢は、いまの右派論壇の付和雷同者たち(有本香や門田隆将など)にも聞かせたい言葉だ。田原氏の足元にも及ばないだろう。