100年の歳月

私の文章の恩師は本日で満100歳となる。戦後の西日本新聞社(本社福岡市)に13年ほど勤務し、独立してからからは大宅壮一門下としてさまざま仕事をした。大宅の勧めで日本エディタースクールなどでマスコミ志望者などに文章指導を始め、“文章の直し屋”の異名をとった。その仕事に専念したためか、自分では思う存分にノンフィクション作品を発表していない。そのことを残念に思っている心情を弟子らに漏らすこともあった。それでも一定の仕事は残した。大宅壮一に関する厚い評伝を書いているし、同じ西日本新聞の同僚だった人物が大平内閣の秘書官を務めた関係で、その情報をもとに大平に関する本も上梓している。明治の元老大隈重信が没して100年。1週間後の国民葬の日に恩師は生まれた。つまり重信の国民葬から今日は100年の日でもある。

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