取材もせずにデマ情報を垂れ流す「汚い商売」

一昨年の米国大統領選挙は、日本の発信者のレベルをまざまざと格付けする結果となった。トランプ発の多くのデマをそのまま事実のように思い込み、裏付けもなく「追随」したジャーナリストの一人に門田隆将こと門脇護がいる。バイデン候補は中国から買収されているので大統領になると中国の「操り人形」になると公言し、さらにバイデンは認知症であるかのようにツイートで拡散していた。実際はどうだったか。「操り人形」どころか、むしろトランプ時代よりも中国に対して厳しい姿勢をとっており、門田の書き殴ったツイートはこれも間違いであったことになっている。さらにバイデン氏が認知症であるかのようなコメントも、実態には則していない。自ら取材せず、自ら裏付けをとらず、多くのデマ記事で罪のない人びとを傷つけ続けてきた前歴の人間。そうしたいわば飲酒運転事故の常習犯のような人間が、週刊誌を独立した後も、同じような迷惑行為をつづけている実態は、この国の異常性を象徴する現象だ。デマで多くの人びとを惑わし、傷つけ続ける人間が、何らの制裁を受けることなく、極楽トンボのように自由に跳ねることが許される社会。現状の日本社会は狂っていると断じる。

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