【保存版】 志位委員長の苦し紛れの反論内容

昨日毎日新聞に掲載されたコラムに、珍しく共産党の志位委員長が自身のツイッター上で反応した。4回に分けて発信された内容を末尾に紹介する。

私なりの理解では、今の日本共産党綱領では天皇制を廃止するとは主張しておらず、「その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきもの」(現在の綱領)というもので、「現実離れ」の政策と指摘されたことは心外だといったところか。だが現実に過去に同党は天皇制を完全に否定していた。それは立党時の日本共産党綱領草案(1922)に「君主制の廃止」が政治的要求の最初に来ていることから明白であるし、さらに51年綱領において「天皇制の廃止と民主共和国の両立」が明確にうたわれ、宮本顕治氏が中心になって策定した61年綱領でも、「君主制を廃止」と明文化されていた。同党の100年近い党の歴史の上で、2004年の不破綱領策定までの実に80年以上、同党は「君主制の廃止」(=天皇制の廃止)をメインテーマに活動してきた政党である。山田専門編集委員の論評はそうした歴史的経緯を踏まえたものであって、なんら的外れではない。まして相手は実名で堂々と論評しているのに、志位氏はあえて「Y氏」などとぼかして反論している。昔の宮本時代ならありえない「腰の引けた対応」といえる。自分の言葉に自信が持てない表れなのだろう。

【以下、昨日の志位氏のツイッターからの引用】

●今日の「毎日」の某コラムは一切の根拠も示さずに共産党綱領を「現実離れ」とひたすら叩いている。 筆者のY氏は、自らの特異な天皇論を熱心に説き、私に天皇の制度に対する共産党綱領の立場を質問した。私は、わが党綱領の天皇の制度に対する方針が日本国憲法に則ったものであることを詳細に説明した。

●そしてY氏の特異な天皇論が、日本国憲法にてらして成り立たないものであることを詳細に批判した。Y氏は、私の批判に反論できないまま、自らの特異な天皇論を繰り返した。これが私へのインタビューの概要である。 ところがコラムには自分に都合の悪いインタビューの内容は全く書かれていない。

●そしてコラムに書かれていることは「天皇をめぐる共産党綱領の現実離れ」という断定だけである。「政権参加を狙うなら現綱領の絶対視は改めよ」と綱領改定を求めている。 私は綱領について誠実に説明した。Y氏にとって気に食わないことでも、インタビューの内容を報じるべきではないか。

●私の言い分を紹介した上で自説を述べるなら理解できる。それを一切無視し「現実離れ」とひたすら叩く。これでジャーナリストと呼べるか。 共産党に対しては何を言っても許される。そんな空気が蔓延してしまったら日本の民主主義は危うくなる。巨大メディアに強く警鐘を鳴らさないわけにはいかない。

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