中国共産党100周年を苦々しく見つめる政党

中国で日本の国会にあたる全国人民代表大会が始まったことでことし7月の中国共産党100周年の史実も言及される機会が増えている。実はこのニュースを苦々しく感じているのは日本共産党だ。なぜなら中共100周年の史実が人々の頭にインプットされてしまうと、来年7月に訪れる日本共産党100周年の史実もオーバーラップしてしまい、似たような政党というイメージが増幅されかねないことを懸念しているに違いないからだ。日本共産党は現在、中国共産党とは「関係のない存在」であることをことさら強調し、表向きは中国との対決姿勢を鮮明にしている。

だが両党は切っても切れない血を分けた兄弟であることは歴史の事実だ。つまり親が同じなのである。親の名をコミンテルンという。そうした深いつながりから、過去に日本で白鳥事件という札幌の警察幹部を日本共産党が組織的に計画して殺害した後始末には、中国共産党も密接にかかわった。実行犯らを密航船で日本から中国に運び、長い期間、中国において匿ってもらった経緯があったからだ。日本共産党にとって中国共産党は「恩人」にほかならない。これは両党に共通する出自と兄弟としての血縁関係なくしてはなされなかった行動である。

ところで中国共産党はともかく、日本共産党は複数の日本人を過去に組織的に殺害しておきながら、この事件に関していまだ何ら責任を負っていない。正真正銘の「殺人政党」が、いまでは他の野党である立憲民主党の手を借りて、政権入りの野望を公然と口にする時代となっている。おそろしい時代がやってきたものだ。

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