陰謀論に加担した日本のエセ文化人たち

3月4日にアメリカでトランプ大統領が就任式を行うというデマがアメリカで広く信じられているという。先の大統領選で「不正選挙だ」「選挙が盗まれた」といった主張を信じてきた人たちで、トランプが4年間で3万回(ワシントンポスト調べ)発したというデマは、アメリカ社会にいまも広範に(悪)影響を与えている証左だ。大統領選挙で、同じデマに乗せられた日本のメディアがいくつかあった。私の知る限りでは、月刊WiLLと夕刊フジがその典型だ。月刊Hanadaは最初は加担する誌面をつくっていたが、2月号から完全に切り替えた。一方で産経新聞はそうしたデマには当初から加担せず、まっとうな紙面をつくりつづけた。新聞としての最低限のモラルを守ったことは高く評価できる。

こうした悪質なデマに“完乗り”した日本のエセ文化人の象徴というべき人物は、順不同で列記すると、百田尚樹(小説家)、有本香(ジャーナリスト)、門田隆将(ジャーナリスト)、加藤清隆(時事通信記者あがりのジャーナリスト)など。彼らは反省することもなく、いまも言い逃れを続ける存在である。

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