極真空手の黒帯(初段)が他流派(伝統派など)の2~3段に相当するとはかつてよく言われたことだ。その内容は現在もある程度当てはまるように感じる。
他流では3年もたてば黒帯になることが多いようだ。一方、初段くらいではまだ駆け出しと見られ、その後 ...
空手が競技化されたことで、空手のイメージが固定化されたことはよく指摘されることだ。フルコンタクトルールの試合において、使える技の種類は「空手全体の技の10分の1」(ある著名空手家)にすぎないのに、それがあたかも空手そのものの攻防と世間では錯 ...
報道の末流で仕事をしてきたにもかかわらず、メディアによって拡大された「虚像」と「実像」の違いについて真剣に考えるようになったのは、空手に関してである。10代のころ、極真空手は「ケンカ空手」「実戦カラテ」、寸止めの他流派は「ダンス空手」などと ...
沖縄の伝統空手と本土のフルコンタクト系空手の大きな違いの一つが、修行に対する年限の考え方だ。沖縄では「生涯空手」が当然の理念として定着しており、70代、80代になっても空手着に袖をとおし、稽古に汗を流す姿は珍しくない。一方で、フルコンタクト ...
「極真空手が最強の空手」とのイメージが大きく崩れるきっかけとなったのは、極真の世界チャンピオンがK1の舞台でパンチ1発でKOされたことが大きかったと思われる。加えて、世界チャンピオンにはならなかったものの、何度も日本チャンピオンに輝いた著名 ...
30年ぶりに極真道場に通うようになって驚いたことがもうひとつあった。けがへの配慮が格段に上がっていたことである。サポーター(防具)のたぐいが準備され、組手のときはそれを着用して行う。それにより以前なら不要なけがや、ひどいときは大けがにつなが ...