社会主義国の評価を誤り続けた不破哲三

昨日の共産党大会の2日目で、不破哲三前議長が14年ぶりに党大会で発言したことが本日付の新聞で散見された。前回綱領を全面改訂したのは2004年だが、そのときの中心者は不破哲三議長で、「社会主義をめざす国」という項目を勝手に規定し、中国、キューバ、ベトナムを対象とした。要するに都合の悪い北朝鮮などもこのとき「めざす国」から除外したのである。そして今回は中国をそこから除外するというのだから、不破の見識のなさが露呈したのが今回の大会ともいえる。その党大会で不破自身を壇上に立たせた狙いは、党内の批判を抑える意図と同時に、不破に責任をもって対処させる意図があったと思われる。党内権力において、不破の比重が落ちている証左であろう。これまでも不破の予測が重要な部分でしばしば外れてきたことが指摘されてきた。このような人物が党理論家としてもてはやされた政党は、やはりたかが知れている。

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