「かつての自民党ハト派の役割」

 公明党の神崎武法元代表が最近になって新聞各紙でインタビューに応じている。本日付の読売新聞もその一つだ。ここではっきり述べていることは、衆院の選挙制度が小選挙区制に変わって首相官邸の力が増したこと、さらにそれにより自民党もかつては右から左までの広い幅を持っていたが「幅が狭くなった」ことを指摘している。その中にあって「かつて自民党のハト派が担っていた役割を、今は公明党が連立の中で果たしている」と明言する。実際そうした側面があることは確かだろう。その上で公明党の今後の役割を聞かれると、「自民党の極端な右傾化に対する『ブレーキ』の役割が大きい」と断言した。ここでひっかかるのは、右傾化の前に「極端な」という枕詞がついていることだろう。字義通りに解釈すれば、多少の右傾化は目をつぶると読めなくもない。実際、これまでもずっとそうだった。だが今回の憲法改正(9条いじり)は、元代表の認識によれば「極端な右傾化」の範疇に入るということだろうか。

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