池田名誉会長時代の反逆者

 池田名誉会長時代の反逆者に、藤原行正という人物がいる。戸田門下時代の青年部で、戸田会長の死後も、それなりにまじめに仕事をした時期もあったようだが、後半生は明確に裏切り者となり、教団組織と敵対していった。当初は自分ではそのつもりはなかったかもしれないが、そういう道をたどったことは事実である。似たような反逆者に、龍年光という人物もいた。
 彼らに共通するのは、我こそは戸田会長の弟子なりという一種の自負心だったと思われる。さらに戸田会長の後継であった池田名誉会長に対しては、自身の思惑もまじってか、複雑な感情を抱いていたようだ。その証拠ともいうべき本人たちの著作も残されている。
 彼らは戸田門下であるという意識では共通していたが、その先のことは深く考えていなかった。戸田会長の「三代会長を譲るのは一人だが、そのときに分裂があってはならない。三代会長を支えていけ」との遺言を、自分の人生において果たすことはできなかった。
 同じことは「現在」においてもそのままあてはまる。池田名誉会長に心酔し、「私は池田先生の批判はしていない」などと声高に述べる者に限って、その後のことは深く考えていないようだ。「現在の会長を中心に、団結していけ」という言葉があっても、あえてそれを乱そうとする人物やグループが出てくる。
 もちろん不正やごまかしはどの世界においてもご法度だが、それが特定の個人的感情に基づいて意図的になされるとなると、組織が混乱する原因となることは言うまでもない。
 結局彼らは、どれだけ綺麗事を並べようとも所詮は自分自身が中心なのであって、だからこそ、戸田門下出身の反逆者と同じ轍を踏むことになる。その本質を、厳しく見抜いていかなければならない。

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