転落者の3つの共通点

元弁護士・山崎正友の生きた軌跡を象徴として、転落者には大きく3つの共通点が見受けられる。一つめは、問題を起こして転落する。この場合、問題を起こすことは本質的な事柄ではない。人間であれば、だれしも間違いを起こすことはある。大事なことは、それを契機に転落するかどうかだ。その分かれ目となるのが、当人の信仰における信力・行力である。山崎は確かに間違いを起こしたが、その根本に信仰そのものを欠如していたために、見事に「転落」の軌跡を描いた。これは最近の事例においても同様だ。「ほとんど勤行をしていない」などと周囲から指摘されるような者は、問題を起こした場合、百発百中、転落に向かう。 2つめは、その転落の結果を逆恨みするという事実だろう。ベクトルは自分の内面に向かうのではなく、必ず自分以外の何者かに「転嫁」される。山崎の場合は教団、さらには教団指導者に対して執拗にベクトルが向けられた。3つめに、悪人はすぐに結託するという事実である。2の目的を達するために、敵の敵は味方とばかりに無節操な野合を繰り返す。要するに行動の目的があくまで「私」であり、「公」のものではないから当然のことだろう。この3つの方程式は、退転者・脱会者・転落者にほぼ共通する。こんごも数千年以上にわたって、ほぼ永遠に原理そのものは変わらないと想定される。

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