門田隆将という名のドリーマーについて

今日付の産経新聞に作家・ジャーナリストを称する門田隆将という人物が、「新聞に喝!」というタイトルのコラムで好き勝手なことを書いている。愛知県で行われた「あいちトリエンナーレ」という催しで、昭和天皇の肖像がバーナーで焼かれるなどの作品を税金を使って展示したのはケシカランとして、主に右派系統の面々が声をあげている構図だ。門田はこの問題を「日本に対するヘイト作品群」と、天皇などをイコール日本と勝手に規定し、この問題を正確に書かない産経以外の新聞は、「真実を書いていない」と躍起になって主張している。この柳原コラム日記の読者なら先刻ご承知のとおり、この門田隆将という名の書き手は、週刊新潮時代は門脇護という名の記者として、90年代に多くの学会誹謗記事を書きつらね、狂言夫婦が起こした信平狂言事件においては、事件を大きく見せるために自ら訴訟を起こすように夫婦に持ちかけ、弁護士まで紹介していた人物である。池田名誉会長は虚偽の事件報道で数十回にわたり、名誉を棄損された。そもそも、門田隆将などに「真実」うんぬんを語る資格など、最初からさらさらないのである。ところが教団の会員は、私から見ればお人よしの集まりであり、当時の記憶も薄れ、この人物に対するケジメをもたない人も多い。そうした状況を奇貨として、この人物は、過去の自らの言動などお構いなしに、好き勝手に振る舞っている。日本人としては、相当にお粗末な言動の人間としか言いようがない。 こうした手合いの脳内は、天皇は日本が優れた民族であることの象徴という刷り込みが働いており、日本は神がつくった国と本気で信じ込んでいるようだ。さらに先の戦争で亡くなった多くの犠牲者は、靖国神社に手厚く葬られていると信じているらしい。もちろん宗教次元の話なら、それは信仰の自由というものだろうが、実態的に生命次元の話としては、架空の神話でしかない。その自らのカルト信仰の論理を、彼は産経新聞などを使って、日本国内に広げるためのプロパガンダ要員として、「作家」「ジャーナリスト」などと名乗っているようなものだろう。同人は自らを「リアリスト」、朝日新聞などを「ドリーマー」などと揶揄しているが、実際は自分自身が≪究極のドリーマー≫であることに早く気付くべきであろう。古巣の編集部からの信頼もなきに等しく、周りにもだれも本気で忠告してくれる者もいないようである。

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