安倍首相の提灯持ちジャーナリズム

歴史家・半藤一利氏の著作に次のような記述があった。「(※新聞は)沈黙を余儀なくされたのではなく、商売のために軍部と一緒になって走ったんですよ。つまり、ジャーナリズムというのは、基本的にはそういうものでね、歴史を本当には学んでいないんですよ。こう言っちゃ身も蓋もないけれど、いまのマスコミだって、売れるから叩く、売れるから持ち上げる、そんなところだと思いますよ」。 この言葉の中の『軍部』を『安倍首相』に置き換えると、今の状況はわかりやすい。『安倍首相』と一緒になって走っているメディアは、新聞では産経新聞、雑誌では「正論」「WiLL」「月刊Hanada」というところだろうか。しかもいずれも『商売のために』そうしているにすぎないというわけだ。安倍首相を持ち上げ、味方をしていれば、そうしないよりも売れる。そうなれば、売らんがために提灯ジャーナリズムを展開する。そうした言論状況がすでに10年以上も続いているように思えてならない。

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