元職員3人が法廷で取り調べられる

元教団職員の3人が教団に対し、譴責処分や配転命令が不当な動機でなされたなどの理由で損害賠償を求めている裁判で25日、東京地裁で原告3人の本人尋問が行われた。3人に対し、主尋問(原告側弁護士が質問)計135分、反対尋問(被告側弁護士が質問)計135分の前提で行われた。

最初に取調べを受けた小平秀一は、反対尋問において、教団内において組織内組織が禁じられていることを聞かれると、それすらも認めないという頑なな態度を示した。さらに足軽会が2002年秋に結成されたことは認めた上で、「2004年には解散した」と強弁した。一方で、それ以降の他のメーリングリストにおいても「足軽万歳!」などというやりとりが存在し、研修会と称する足軽会の親睦旅行が継続されていた実態などを指摘されると、言い逃れる態度で終始した。

冒頭、裁判長からは記録のために録音している関係で、弁護士の質問が終わってから答えを述べてください(声が二重に重ならないようにしてほしいとの趣旨)とクギを刺されていたにも関わらず、弁護士の質問の途中でさえぎるように主張を繰り返し、何度も何度も、裁判長によって制せられる場面が見られた。およそ冷静な態度とはいえなかった。

そうした態度の多くは、痛いところを突かれてそれを誤魔化すために、言い逃れしていると思われる場面に集中していた。

ほかに印象に残った点として、足軽会のメーリングリストが2004年に解消された後も、名称を変えて複数のメーリングリストが立ち上げられ、その一つである「同志の絆 永遠」というメーリングリストに、調査対象となった10人が含まれるかどうかとの質問に対し、3人は口をそろえたように「調べてみないとわからない」などとあいまいな受け答えに終始した。傍聴席で聞いていて、足軽会の人間関係が実態的には2004年以降も続いていた事実を確定されないように必死に否定しようとしている姿にしか映らなかった。逆にそのような簡単な事実にすら率直に答えようとしない(はぐらかそうとする)態度は、極めて不誠実なものに映った。

反対尋問は、尋問対象者の本質があぶり出される重要局面だ。3人のブログでは今回も「一歩前進した」などと自画自賛の言葉が連ねられているようだが、むしろ、彼らの主張の「化けの皮」が剥がされる結果になったと感じられてならない。

 

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