民主主義を「偽装」する日本共産党

本日付の赤旗1面に「民主主義を守る政権か 壊してきた政権かの選択」という大見出しが踊っていた。自分たちを「民主主義を守る政権」と規定して行っている政治的な主張だが、民主主義と最も遠いところにある政党が、このようなプロパガンダを行っていることに驚きを禁じ得ない。なぜなら共産主義政党は世界では「独裁主義政党」として認識されているからだ。たとえば軍隊を廃止した有名になった国が中米にある。コスタリカという国だが、同国でも共産主義はそのような存在として認知されている。その意味では、日本共産党も例外ではなく、歴史的にとらえても民主主義とはほど遠い政党だ。戦後の同党は、宮本顕治が独裁する政党として有名であったし、つい先ごろまでも不破哲三の独裁ぶりもとみに有名だった。党員を足蹴にするかのように、自分は特上のログハウスを神奈川県郊外に所有し、専従職員も得て、「特権階級」を謳歌している姿がしばしば報じられてきた。共産主義と独裁者は、現在の中国を見るまでもなく、古今東西に共通の現象である。日本共産党の独裁体質は、過去の自分たちの「綱領」(志位和夫氏が「政党のいのち」と称するもの)についても、都合が悪くなると平気で歴史の改ざんに手を染めるなど横行している。彼らの主張する「民主主義」は、あくまで「選挙用に偽装された民主主義」にほかならない。その全体主義的体質の地金が出てくるのは、実際は政権を奪った「あと」の話だ。言ってみれば、有権者に対する「だまし討ち」ともいえる。こうした現実のカラクリが見えないのは、日本の左翼勢力の特徴だ。そうでなければ、共産主義政党をまじえた「野党共闘」の話など、出てくるはずもない。連合の新しい女性会長の発言は、どこまでも歴史を踏まえた態度であり、目先だけの上っ面なものではない。むしろ目先だけで動いているのは、左翼系の有識者と呼ばれる人びとであろう。

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