空手の本土普及から100年

沖縄で形成された空手(当時は「唐手」)が日本本土に普及開始されたのは1922年のこと。4月30日から1カ月かけて開催された文部省主催のスポーツ展覧会で、初めて沖縄の空手が紹介されたのが始まりである。このとき沖縄から上京したのが船越義珍(当時は「富名腰」を称した)であり、予定をかえてそのまま日本にとどまり、慶応大学を皮切りに東京の主な大学の空手部創設に関わり、本格的に普及が始まった。その過程で、沖縄の伝統的な空手が、稽古方法や方針を含め、変質したことはよく指摘されることである。2022年はそのような意義をもつ年だっただけに、その前年にあたる本年、東京オリンピックが無事に開催され、沖縄から金メダリストを生んだことは貴重だった。

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