九州感覚

私は九州の北部で生まれ育っている。韓半島に近く、古代からその影響を最初に受けてきた地域といえる。その影響の積み重ねかどうかは知らないが、九州は「男尊女卑」の意識の強い地域として日本国内では認識されてきた。そのことを強く感じるようになったのは、東京に出てきて、特に東京以北の女性の認識と接するようになったのがきっかけだ。「九州の男は…」など、それは悪い意味で使われることが多い。要するに女性を対等に見ていないといった意味合いが込められている。この認識は九州内部においても世代間ギャップがある。私どもの父母世代はこの感覚がまだ強く残っていて、妻は夫に尽くすもの、男性を立てるのがよい女性といった意識が濃厚に見られた。そうしたジェンダー意識を空気のように吸収して育ってきた世代である私どもに、その種のDNAが受け継がれている事実を否定するつもりはないが、世代をへるにつれてかなり薄まっていることは確かだ。話は変わるが、九州人は同じ九州出身というだけで親近感を覚える傾向が強い。これは九州人のあるあるで、一つの地続きの島(土地)という感覚から起こる現象といえる。

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