日本共産党の志位和夫委員長は11月24日で委員長就任20年となった。先日も指摘したことだが、2000年に赤旗部数は200万だったのが、現在では半分の100万を割っている。赤旗部数の最盛期は党大会報告ベースでは1980年の355万が最高で、90年においても300万を維持していた。党員ベースでは、80年代に50万人近くいたが、現在は27万人に減少している。その意味で、同党の最盛期は1980年代だったと規定することができる。すでに「落ち目」となっている同党の最後の拠り所は「政権参画」の野望だ。これが実現できれば、党員への明るい希望となるし、次の社会主義革命のステップづくりに利用できると理論的にも考えているはずだ。だがこの目的がなされないと、同党はこんごも壊滅的に「縮小傾向」を強めるものと思われる。幸いなことにこれまでは安倍政権という極右型政権の対抗政党としての位置を鮮明にすることができていたが、仮に与党政権がリベラル色を強めるとなれば、逆に同党の旗幟鮮明さが薄くなり、同党の存在意義は弱まるだけの結果となろう。同党が自力で勢力を拡大できる時代はすでに終わっている。