過ちに対する態度

昨日付の毎日新聞夕刊で、ある映画監督が日本学術会議の問題で首相がとるべき「出口戦略」について語っていた。「首相は自らの過ちを認めた上で、こう言うしかない。『私が外してしまってすみません。6人さんはどうか日本学術会議に入ってください』。素直に謝ったらいいんだし、僕が首相補佐官からそうアドバイスするけどね」。私もまったく同感だ。反対に首相は方針を変えない理由について、メンバーが一部の大学に偏っているとか、地方の会員が少ないなどと述べているが、いずれも事実的根拠が伴っていない。安倍政権下でも側近が誤った情報を吹き込み首相が鵜呑みにすることで「アベノマスク」に象徴される失政と支持率低下を招いたが、すでに菅首相も同じ状況にあることが明らかだ。首相に「一部の大学に偏っている」などのデマを吹き込んだ側近幹部を速やかに遠ざけ、国民に対して誠実な行動を示すことが、政権維持の秘訣と思われてならない。

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