専守防衛と沖縄の魂

本日付の東京新聞には敵基地攻撃能力の記事が1面トップで大きく取り上げられている。この問題は最長政権となった安倍首相が、「確たるレガシー」を何ら持っていないことに焦って突然出してきたもので、動機からして不純である。もともと専守防衛の理念を堅持してきたわが国の安全保障において、先制攻撃を可能とするこの問題は、明確な路線「大」転換につながる。話は変わるが、東京オリンピックで正式種目となった空手の発祥地は沖縄だが、その沖縄空手には先制攻撃の概念がない。空手は本来相手を殺したり傷つけるための道具ではなく、自分を護るためのやむおえない技術であり、その意味で、日本の防衛政策とよく似ているのだ。そのため沖縄の古流の空手型はすべて受け(防御)から始まり、攻撃で始まるものはないのはよく指摘されることだ。ただしオリンピックで取り上げられる種目としての空手は「攻撃が先」である。攻撃しないとポイントにつながらないからだ。要するにこちらはスポーツである。日本(ヤマト)は沖縄に学べ。私はそのように主張してやまない。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。