東京都議選で単独過半数をめざすとしていた都民ファーストの会の候補者擁立が大幅に遅れている。当初は3月下旬には候補擁立を大方おえる予定だったはずが、これまで公表した公認予定者はまだ25人にとどまっている。過半数を得るには64人以上の候補者が必要だが、まだ半数にも満たない状況だ。都議会選挙の投票日は7月2日。本番まですでに3カ月を割っており、落下傘候補がそれほどの旋風を起こせるのかとの疑問の声も出てき始めた。
本日付の毎日新聞(東京面)に、都民ファーストの会の野田代表のインタビュー記事が掲載された。それによると同代表は「候補者の数のめどは立っているが、個々の選挙区を分析しその選挙区のカラーにうまくはまる候補者をどれだけ擁立できるかにかかっている」と述べ、「推薦を出す公明の候補者の当選もしっかり目指す」と、公明と併せて過半数をめざすと下方修正した小池都知事の方針どおりの言葉だ。都民ファーストの会では6月1日に決起大会を開くといい、それまでに全公認候補者の擁立をめざすというが、あまりに遅すぎるタイムスケジュールに、選挙をなめているのではないかとの声が出てきても不思議ではなさそうだ。