安倍政権の対抗軸としての野党連合は、政権交代を考える上で不可欠の行動だろう。ところがその中には100年単位の周回遅れともいうべき日本共産党が存在し、野党が政権戦略を描くための「障害」となっているのが現状だ。仮にいまの同党に開明的な本当の革命家が存在したらどうなるだろうか。不破哲三に「普通の政党」になることを迫り、同人がそれを聞き入れることがないのなら、政治センスの乏しいボケ老人とみなし、査問して除名する。その上で政党として共産主義の「夢想」を捨て、党名を変更し、「普通の政党」に生まれ変わる。その上で、連立政権に参加することをめざす。それが自然な道筋だろう。だがこの党に本当の革命家は存在しない。結局のところ、同党の数万人規模の党職員を食わせるための保身に汲々としているのが実態だ。存続することが自己目的化し、周回遅れの思想にしがみついているだけだ。最近も新たな『資本論』を発刊したりするなど躍起になっているものの、いずれも無駄な努力に終わるだろう。そうした状態を招いているのは、不破哲三という、今だに偽名を名乗りつづける一人の老人の存在にほかならない。