日共検証10 顕わにする政権入りの野望

共産党が生き残りを賭けた戦いに必死である。現職の国会議員を辞任させ、衆院大阪12区補選に無所属として出馬させる動きもその一環だ。長らく、野党連合から仲間ハズレにされてきた同党だったが、小沢一郎氏の温情により、共産党も加えてもらうようになって政権入りの欲を露骨に見せるようになっている。そのためには、野党を一本化させ、現在の与党勢力である自民・公明をピンポイントで攻撃することが、彼らの一環した戦略といえる。以前にもこのコラムで書いたが、日本共産党は決して手にしてはいけないトランプの「ジョーカー」のようなもので、この党が入っているほうが政治的な敗北となることは必至だ。小沢氏は背に腹は代えられないと禁じ手に手を染めたが、その結果、この試みがうまくいくことがありえないことは最初からはっきりしている。むしろ立憲民主党を筆頭とする現在の心ある野党は、自民党から公明党を引きはがし、公明党と共に政権を取る、長期構想のスタンスで進むしかないと個人的には考える。要するに選択肢の妥当性の問題だ。

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