松本清張の無残

物書きにとって事実に基づいて記述する姿勢を保ったかどうかは、その存在意義に直結する問題だ。過去に著名な作家であり、一世を風靡したような書き手であっても、その死後、書いたものが事実的根拠に基づかず、ウソの宣伝にすぎなかったことが判明すれば、その書き手の価値はなきに等しいものに堕ちてしまいかねない。松本清張の書いたものにもそのような作品が一部に見られる。もともと日本共産党の秘密党員という説もあった同氏は、共産党という色眼鏡でしか物事を見れなかったのだろう。後世になって検証すると、とんでもない愚作を残していることは明らかだ。事実に基づかないプロパガンダほど、後世の読者にとって耐えられない代物はない。

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