本日付産経に与野党で「玉木首相」待望論が存在する旨の記事が大きく出ている。私が目にする限り、全国紙では初めてだ。石破首相の首相継続が難しくなった場合、自公に国民民主を引き入れて安定政権をつくるとする与党側からの考え方と、野党連合で政府をつくる際に国民民主首班の内閣をつくるという2通りの考えが紹介されている。前者は第1党でなく少数党から首相を出した「自社さきがけ」内閣と同じ手法だが、個人的には自らの下半身すら制御できない人物が日本の国家を制御できるかといえばはなはだ心もとない印象がある。現在、国民民主に人気が集まるのはあくまで「期待値」であって、何らかの「結果」を踏まえた信用値とは明らかに異なる。その意味では、自分たちがいちばん足元で苦労していると自負する公明党などは、自らの宣伝不足を自覚し、SNS戦略を変えている戦略的変化の実態もある。ともあれ、すべては参院選の結果によって左右されることは明らかだ。仮に自公が過半数割れする事態が起こるとすれば(その可能性は低いとされるが)、石破首相の退陣は確実で、その場合上記の可能性は高まる。逆に維持した場合は、選択肢のバリエーションはより広くなる。