「デマ屋」として歴史に刻印される者

自分の職業人生が歴史にどう刻印されるか。そのように意識しながら仕事をしている人はむしろ少数かもしれない。後世の歴史に相手にされない、同時代にはもてはやされても歴史には残らない。その重要な基準は「真実」である。その逆は「ごまかし」であったり「うそ」であったりする。つまり、ウソのまじった言説は残らないし、そのような行動をとった職業人生も後世において相手にされないことは明白だろう。えてしてそのような生き方のほうが、同時代的にはもてはやされたりする。現在のネット右翼のインフルエンサーとされる百田尚樹・有本香・門田隆将はウソまみれの職業人生と言い替えてもよい。出版した著作にまじるウソはもちろん、日々発信している言説にもその場しのぎの多くのウソとゴマカシがある。後世においては、このようなレベルの人間たちが人気を博することのできた「不幸な一時代があった」と刻印されることになるだろう。同じように、アウシュビッツにガス室はなかった、南京大虐殺はなかったといった特大デマを使って雑誌商売を続けてきた花田紀凱なども同様である。日本を代表する「希代のデマ製造機」として、後世の歴史に刻印され、断罪されるだろう。基準は「『真実』に忠実であったかどうか」の一点に尽きる。ジャーナリストをめざす若者は、そのことをよくよく噛みしめてから、この業界に入っていただきたいものと念願する。

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