付和雷同の国

他国と比べて日本を形容するけっしていい意味で使われない言葉として「メダカ」がある。付和雷同、出すぎない、周囲の顔色をうかがっておそるおそる行動する。そうした行動は「慎重である」との善の効果をもたらすこともあるかもしれないが、上記は没個性、主体性のなさをむしろ強調するものだ。パレスチナのUNRWA(アンルワ)という国連組織にイスラエル攻撃にからんだ職員がいたとの疑惑で、欧米各国が資金援助を停止していた問題で、人道大国のカナダとスウェーデンの資金拠出再開のニュースが本日付各紙で報じられている。本日付公明新聞も「社説」にあたる欄で「資金拠出再開を」と訴えていた。日本もおそらく、カナダなどに続いて再開することになるのかもしれない。いずれにせよ、資金停止措置も他国の行動を見て、日本としては最後に追随した動きだったが、再開するとなればそれと同様の行動に映る。いずれも上記の「メダカ集団」の典型の動きというわけだ。仮にUNRWAに疑惑となる職員がいたとしても(いまだ証明されていない)、すでにUNRWA職員は今回のイスラエルによるガザ攻撃で3ケタの規模で殉職者を生んでいる。日本には日本としての「独自の道」があってもよかったのではないか。資金停止する必要はなかったのではないかと個人的には思える。

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