重国籍容認は世界の流れ

 日本の国会議員に二重国籍の議員が実は10数人いるとの記事を目にした。二重国籍は異なる国籍を持つ者同士の結婚(つまり国際結婚)がある限り、避けられない。その子どもは必然的に二重国籍になるからだ。また親の仕事の都合などで海外で生まれた日本人の子であっても、その国の国籍法が生地主義であれば重国籍となってしまう。二重国籍をなくすには、国際結婚を禁止したり、生地主義国での出産を禁止する必要があるが、そんなことをできるわけがない。つまり、重国籍をなくすことは現実的には不可能に近い話なのだ。欧米では二重国籍の議員は珍しくない。二重国籍でなく、三重国籍という者もいる。日本でいま重国籍を厳密に禁止しようという動きが国会議員の中にあるようだが、国際基準でみても現実的とはいえないだろう。日本も将来的に重国籍容認に転じるのは時代の流れだ。仮に日本の国会議員であれば、日本への忠誠義務を事前に誓わせることくらいしか、現実的な方法はないものと思われる。

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