参院選挙後半、残り1週間ほどになった段階で、「しんぶん赤旗」が7日前の「公明新聞」記事に反論している。公明新聞の6月25日付の記事に噛みついた格好だが、昔の赤旗なら翌日には反撃ののろしを上げていたと思われるから、ずいぶん対応が遅くなったものだ。公明新聞では日本共産党が創立から100年間、反戦平和を貫いてきたとの主張を「真っ赤なウソ」と指摘。その具体例として日本共産党がコミンテルンの日本支部として発足し、日本国内の内乱・クーデターを図ろうとしていた事実や、1951年から翌年にかけてソ連などの指示に基づき、警官殺しなどの暴力的破壊活動を展開した事実、さらにソ連の核実験を容認・支持した事実などを紹介していた。本日付の赤旗記事は、それらの具体的事実には何ら言及せず、当然ながら反論もしないまま、違う話を持ちだして、自分たちが反戦平和を貫いてきたと再度主張している。要するに、論争は全く噛み合っていない。日本共産党は具体的事実をもって批判されたのなら、その指摘に正面から向き合い、事実に基づき反論するのが「正当な論争」というものだろうが、最初から議論を避けている。主張が瓦解していることは明らかだ。