本日付の朝日新聞は政治面で立憲民主党の代表選にからみ、共産との「閣外協力」の是非について記事にしている。もともと立憲側としては、「連合の支援を得るため、共産には候補者を出さずに静かに応援してというのが本音」(同記事)だったというが、共産党側の対応は違った。共産党99年の歴史の中で「初めて政権に入る可能性のある選挙」などと「静かに応援」どころか、あべこべにフルスロットルで政権入りを強調した。そこに有権者や右派勢力を含め大きな反発を感じたことは確かだろう。要するに、日本共産党が立憲民主側が望んだように、「静かに」行動していれば大きなハレーションは生じなかった可能性がある。だが同党としては、この機会が千載一遇の機会に映ったのだろう。はしゃぎすぎたというのが率直な印象だ。その結果、望んでいた果実はむしろ遠のいてしまったというのが現実の姿だろう。同党執行部の完全な「判断ミス」と思われる。
いずれにせよ立憲民主は、共産抜きで成立するくらいの野党共闘の力を蓄えるのが本筋だ。外野の一員としての印象を述べれば、逢坂氏の話はわかりやすい。泉氏がそれを支えるような新執行部体制が理想のように思える。