好ましくない改憲機運をつくった共産党の抱き着き戦術

日本共産党が生き残りをかけて立憲民主党に「抱き着く」戦術を先の衆院選でとった結果、憲法改正においては同党がめざすのとは逆の方向が生まることになった。極左ともいえる日本共産党に寄りすぎた立憲民主を忌避した有権者により、従来の立憲支持票が維新に流れ、改憲志向の強い維新が大幅に議席を増やす結果となったからだ。これが逆に、日本共産党が立憲に抱き着かず、立憲が独自に左右にウイングを広げていれば、今回維新に流れた浮動票の多くが立憲に吸収されたはずだ。その結果は維新はさほど増えず、立憲が大幅に増えるという結果につながった可能性がある。そうなれば、憲法改正への抑止力に立憲がなりえたことは容易に想像できる。要するに、憲法改正をめぐる今後の状況は、日本共産党の個利個略が招いた皮肉な結果というほかない。

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