昨日付のしんぶん赤旗に掲載された内容だが、25日のテレビ番組で共産党の志位委員長は野党共闘の今後について、次のように語っている。「この選挙でもうこれは終わりってことは絶対ありません。この次も次もやっていく。発展させていくつもりです」。この発言をふつうにとらえれば、立憲や社民を踏み台にした野党共闘路線を今後とも継続し、政権交代に結びつけていく。さらにその先には共産党が主導権を獲得し、自分たちの綱領に示されている共産主義社会の実現へと近づける。こう宣言しているに等しいものだ。自分たちの野望を臆すことなく述べられる環境になっている事態は、以前との大きな違いだろう。最大の相違点は、政権交代の蚊帳の外に置かれ続けてきた同党が、いまや立憲との共闘の主導権を握れる立ち位置に来ていることだ。同党が嬉しさを隠さないのは、そうした時代の変化によるものが大きい。