創立95年 「印象操作」を繰り返した不破哲三

日本共産党が創立95周年を記念する講演会を東京・中野区で開催し、党の理論的支柱である不破哲三前議長(87)が昨年7月の参院選以来1年ぶりに公の場に出て発言した。本日付の「しんぶん赤旗」によると、不破氏は1960~70年代にソ連共産党、中国共産党による干渉攻撃と戦って「歴史的な勝利」をしたと自画自賛。さらに「わが党が、社会主義の『ルネサンス』を体現する党となり、資本主義社会で、政治活動でも理論活動でも最前線に立つ党となっている」とここでも自党を最大限に持ち上げてみせた。

いつものことだが1922年7月15日に創設されたこの政党が、共産主義政党の国際組織「コミンテルン」の日本支部としてつくられたことは紹介されず、ソ連の指導のもと出発した事実にもふれていない。その結果、アメリカの核実験は悪いが、ソ連の核実験は問題ないというようなバランスに欠ける立場を堅持した過去の事実にふれることもなく、上記のように、「我々はソ連共産党と戦ってきた唯一の正しい共産主義政党」といった印象操作を繰り返している。

常識的に考えて、日本共産党もソ連共産党も同じ穴のむじなにすぎない。ただ日本共産党の場合、アメリカが与えてくれた民主主義のおかげで日本に民主主義が定着し、その土壌のもとでぬくぬくと政治活動を続けられた社会的恩恵を、同党は十分に享受することができたということにすぎない。

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