アカデミー賞6冠の原作者はのうての盗用作家

他人の所有物を盗むのはいけない行為だ。日本社会でも子どものころから厳しく教育される。同じように人の文章を盗むのも業界ではいけない行為として知られている。前者は窃盗罪、後者は著作権法違反となる。近年、日本の作家でこの問題を指摘されたのは佐野眞一だった。また最近は門田隆将が同じ行為(態様レベルとしては佐野よりもさらに酷い行為)をおこなっていた疑いが指摘され、問題化しつつある。

他人の著作物を使用する際には一定のルールが設けられている。相手の文章と自分の文章を明確に切り分け、出典を明記するなどの要件が決められている。そうした要件を満たさず、他人の特徴ある表現をさも自分の表現のように写し取って記載することを「盗用」と呼ぶ。門田隆将の山本七平賞受賞作も、実はそのような「盗用だらけ」の作品であった疑いがすでに明らかになりつつある。この賞を発行したのはPHP研究所、最初に本を発刊したのは集英社、いま現在もこのパクリ作品を売っているのは角川文庫というキャスティングである。この問題はこれから大きくなることと思う。そう考えていたところ、映画「Fukushima50」が日本アカデミー賞で6冠達成というニュースが飛び込んできた。実はこの映画の原作者こそ、盗用にまみれた行為を指摘されてきた人物だ。さらに盗用の有無を取材で尋ねられても、都合よくはぐらかす実績をもつ不誠実な人間である。

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