またの名は「隠居」

 組織内組織の構築と分派活動などの会則違反行為で創価学会を除名処分となった波田地克利(58)らが、分派活動を行う際、仲間内で情報共有する手段として、専用メーリングリストや専用ツイッターを使ってきたことは関係者の間では知られている。メーリングリストの名称は「oni-oni-club」や「裏-oni-倶楽部」などというもので、先日、その証拠が宿坊板にも投稿されていた。そこで波田地本人は、自分のことを「おはようございます。隠居です」と述べていた。また専用ツイッターと思われるが、同人のアカウント名はこれまた「隠居」である。隠居とは、通例の言葉のイメージでいけば、現場から離れた“あがり”の状態を指す。この言葉には、同人の信仰姿勢の本質が表されているようだ。
 教団の指導的立場にある池田名誉会長は、90近い年齢になってもなお、最後まで戦い切った姿を弟子に見せようあるいは残そうと、現在も活動している。一方で、まだ50代あるいは40代からか、波田地は自身のことを「隠居」と仲間内で“尊称”してきた。この言葉のどこに、名誉会長の精神が脈打っているといえるのだろうか。同人は今年4月、東京地裁の法廷で、「池田名誉会長の弟子であることが私の最大の誇りでした。その誇りを奪わないでいただきたい」と裁判長に向かって懇願した。だがそのような事態に陥ったのは、結局、「隠居」などと自称する自身の信仰姿勢が、そのままの結果としてあらわれたものと思えてならない。

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