波田地の虚実(中)「宿坊」掲示板に群がる者たち

 波田地克利を中心とする通称・波田地グループが教団内に一定の組織内組織を形成し、分派活動を行ってきたことは知る人ぞ知る。何をもって分派活動とするかは線引きが難しい場合もあるかもしれないが、このグループは度を過ぎていたというしかない。すでに、同グループの分派活動の情報拠点が、インターネット上に公開されている掲示板「宿坊」に事実上、移行していることはすでに紹介したとおりだ。この掲示板を観察していると、およそ事実かどうかの裏付けの確認さえ取れていないようなあやふやな情報が、投稿者の感情をまじえ、ごちゃまぜに投稿されていることがわかるだろう。言うなれば、“公衆便所の落書き”に近い状況である。
 中でも特定幹部に対する攻撃は、常連投稿者を中心に執拗なまでになされていて度を超している。こうした行動の根底にあるのが、波田地を中心とするメンバーの「感情」に発するものであることは、思慮分別のある者が見ればすぐに明らかとなろう。問題は、それらの攻撃が明確な証拠に基づかず、“噂話”の次元でなされていることである。
 大なり小なり、組織というものを預かった者なら容易に理解できることだろうが、事実にすら立脚しない意図的な噂話をもとに、組織を“攪乱”する者が出てきたらその組織はどうなるか。これは明確に「組織破壊行為」そのものであり、処分の対象となることは、あらゆる組織体において当然のことである。根拠のない分派活動がどれほど組織の活力を失わせるか、わかっていない者たちがこの「宿坊」板に集まっているというほかない。
 過去に教団は、山崎正友・原島嵩という2人の脱会者を出した。いずれも利用し合う関係の2人であり、亡くなる年(2008年)まで同じだった。歴史は繰り返すとはよく言ったもので、かなりミニチュア版ではあるものの、今も似たような状況が生まれている。そうした者たちによって利用されているが、現状の「宿坊」掲示板なのだ。
 山崎・原島の時代はインターネットなどという文明の利器は存在しなかったのでこうした問題は生じなかったものの、「宿坊」板をめぐる現状は、あたかもかつての山崎・原島が影響力を持っている掲示板で、わけのわかっていない者たちが自身の教団に関する不平不満を開陳し、さも正当性をもって他を教育せんかのような浅薄な知識人気どりの者たちが結集しているのと同じことである。
 そもそも教団は、このような有象無象の情報によって、よりよく変革されることなどありえない。もしそのような志を持つのであれば、組織の「内側」において、自身の熱意と行動で身の回りから地道に変えていく作業を続けるしかあるまい。

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