本当の敵は内部から生じる

最近教団内で話題にのぼるようになった元職員3人組の問題は、これまでの教団の歴史における「反逆の方程式」とほとんど変わるところがない。自らの過ちや頑なな生命が原因で問題を起こし、処分されたりする中で、「自己正当化」を図る目的でさまざまな言い訳めいた主張を始める。主張だけでなく、具体的な行動を伴う動きを見せる。多くはマスコミなどのメディアを活用するようになる。私は脱会者の共通点を指摘することは、転落した元弁護士・山崎正友などの取材に関わってきた者の責務と感じている。彼らの問題に関心をもったのもその延長線上にある。

分派活動は教団の永遠性確立のための大きな障害にほかならない。

彼らの大きな特徴の一つは、徒党を組むしかなくなるという必然性だ。単独の行動では威力を生まないし、自身の正当性の主張拡大もできにくい。なかには仲間内からあたかも新興宗教の教祖(神様)のように崇められ、徒党を組んで分派活動するしかない一派も生まれている。

「本当の敵は内部から生じる」という、方程式どおりの現象だ。彼らは自己の正当性の主張に没頭するあまり、自身の「立ち位置」を冷静・客観的に判断できなくなっている存在にほかならない。客観的に見れば、すでに「反逆者」そのものの行動に映る。

 

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