空手雑感 16

8年ほど前、フルコンタクト空手の道場に通おうと考えて幾つかの団体を想定した。極真空手は松井派、新極真、極真館という大きく3つの固まりに分かれていたが、縁あって極真館のお世話になったことは今考えると幸運だったと思えてならない(現在は極真館を離れ、他の団体に所属している)。一つは同流派では昇段審査の際、棒(古武道)の入門型を必須としていたことだ。日本本土では古武道と空手は別物と考える傾向にあるが、沖縄ではいわば車の両輪のようなもので、不即不離の関係にある。棒の入門型とはいえ多少のたしなみを得たことで、沖縄で棒の指導を受けるときなど、お世辞ながら覚えが早いなどと褒められることがある。また極真館では、他の極真2流派と違って、首里手の鍛錬型であるナイハンチ初段の指導を行っていた。これは沖縄しょうりん流のナイハンチとはかなり異なるものではあったが、何も知らないでいるよりはずっとよかったと思う。

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