日本共産党は核兵器反対の立場だったといえるか 1

1961(昭和36)年は、いまから半世紀以上前のある地点にすぎないが、今年2017年と比較して、明確な一つの共通点がある。偶然ながら、共に東京オリンピックの3年前に当たっているという点だ。だから何だといわれそうだが、1961年の国際情勢をふり返るとき、2017年の出来事とあまりに対照的な歴史が残されていることに驚く人も多いに違いない。

今年7月7日、ニューヨークの国連本部で、核兵器禁止条約が採択され、核兵器が国際的に初めて違法とされる画期的な前進が見られた。この会議に、日本の政党では、日本共産党だけが参加したと「しんぶん赤旗」は胸を張る。まあそれはそれで自由だが、この共産党が1961年に、核兵器に対して、どのような行動をとっていたかを知れば、多くの人がその一貫性のない態度、さらには都合よく変節させた驚くべき行動に目をみはるに違いない。

日本共産党はそんな過去のことなど、バカな日本国民など知ることもないだろうとタカを括っているように見える。だが歴史を覆すことなど絶対にできないし、「不都合な真実」を隠し通すこともできない。同党は過去に、自らが犯した大きな過ちにより、その自己欺瞞ぶりがいよいよ浮き彫りになっていく時代に入ったといえよう。(以後、不定期連載)

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