産経新聞「広報」記者のめくらまし

安倍首相の「広報マン」にすぎないと揶揄されている産経新聞の阿比留記者が本日も自紙のコラムで、桜を見る会に関する問題で安倍首相を擁護している。前回と同じく、民主党議員も同じように選挙活動目的で活用していたというものだが、安倍首相が前夜祭まで開催し、れっきとした後援会活動を政治資金収支報告書に記載していなかった問題には相変わらず何の言及もない。こうした記者としての姿勢は、都合のいい部分のみを取り出し、都合の悪い部分を捨てる片手落ちの手法にすぎないものだが、ジャーナリストの仕事ではなく、単なる広報マンの仕事だろう。ネット上では、民主党議員が都内ホテルで開いた朝食会が5000円以下だったなどのめくらましのような宣伝も増えているが、有権者が問題の本質から目をそらすように試みる姑息な動きとしか思えない。この問題では、首相が「記載もれ」の事実を認め、安倍事務所に明細書が残っていないのなら、ホテル側に提出させ、国民の前に明らかにすべきであろう。話は変わるが、本日付の日経新聞は、19年度補正予算案として与党が「真水10兆円」を要求している事実を報じている。この規模は2011年の東日本大震災に対応した際のものに近く、来年の大型補正後の解散総選挙の観測を裏付けるものとなっているようだ。いずれにせよ、「桜を見る会」に関する首相の説明不能な動きの中で、来年の補正予算成立後、あるいは本予算成立後の春に総選挙となる可能性が高まっているようだ。

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