地域に分断を持ち込むだけの「共産」型政治

一昨日の読売新聞に出ていた公明党関係者のコメントだが、沖縄知事選で前回自主投票だった公明党が今回、佐喜眞支持と旗幟を鮮明にした理由についてこう記載されていた。「同党関係者は『8月に急逝した翁長雄志氏が知事在任中、共産党と接近した』ことが、佐喜眞氏支援に回った理由だと明かす」(14日付3面)。このコメントが党のすべてを代弁しているとも限らないが、共産党が特定地域を侵食している状況を放ってはおけないとの趣旨に受けとれる。

日本共産党の特徴の大きな一つは、常に地域に分断を持ち込み、自分たちはそこから漁夫の利を得る形で活用しようとすることだ。分断し、一方の側にたって、主張を鮮明にし、存在感を高めて集票に結びつける手法である。彼らの目的は全体的な観点から調和的結論を導くというものでは決してない。自分たちの党勢拡大しか頭にないのだ。公明党はそうした不毛の分断型政治ではだれも幸福になることはできないとの信念で、今回、あえて自主投票をとりやめ、局面打開に動いたとも思われる。

結論として、共産型の分断政治によって、過去に幸せになった自治体があっただろうか。そうした事例があればぜひ知りたいものである。

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