本日付の毎日社説は今回の参院選で女性候補の当選者が42人で過去最高となったことを紹介している。一方で「与党の自民、公明両党は最低基準で消極姿勢が際立つ」とも指摘している。現在の公明党国会議員に占める女性議員の比率はわずか13%。お粗末極まりないレベルだ。私は公明党が今回、勝利できなかった最大の理由は「政策実現能力の低さ」にあったと考える。小骨のような政策実現が多数あったとしても、最も大枠の政策課題の実現ができていなければ、やはり有権者の心には響かないという当たり前の図式だと考えるからだ。例えば、与党に20年以上いるのになぜ少子化問題を解決できていないのか。 なぜ女性国会議員比率は1割程度のままなのか。 なぜ非正規労働の構造を止めさせられないのか。なぜ原発を廃止できないのか。なぜ外国人政策を含む共生社会づくりの具体的プランを練り上げておかなかったのか。いずれも政策実現能力の「弱さ」を裏づける問いかけに思える。