小さなカナリヤ

毎朝読む一般紙の順序は決まっている。前にも書いたことがあるが、毎日→東京→朝日→赤旗→産経→読売→日経の順だ。なぜかいつの間にかそのように定着してしまった。ざっくりと左から右にかけて読む感じだが、日経が最後なのは他の一般紙とは特色を異にするためだ。毎日を一番最初に読むのは個人的な好みも影響しているかもしれないが、読みやすいということがある。よく将来生き残る新聞として、日経プラス1紙というような言い方がされる。本日付日経で目を引くのはすでに3回目となった「ニッポン華僑100万人時代」と題する調査報道の掲載だ。この仕事はやはり個人でできるレベルを超えており、大新聞社ならではの仕事ということが明白だ。全国で中国人が多く根を張り、日本がすでに移民大国となっている実態がよくわかる。話は変わるが、日本人が他の国に比べて新聞をよく読んできたのは、やはり明治以来の教育効果の賜物かもしれない。だが現在の若者はすでに紙の新聞を読まなくなって久しい。いずれ日本の新聞社は続々と淘汰される運命にあるとされるが、現実社会の様相を調査し、いち早く世に知らしめていく「カナリヤ」としての役割を報道機関やそれに連なる職業人は持っている。私などはごくごく小さなカナリヤにすぎないが…。

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