共産党は日本で革命を起こす気があるのか

上記のような表題で物事を考えてみる。結論は「ない」だ。日本社会で多数派を占めるには有権者の視線に当然配慮する必要が生じる。有権者に恐怖や不信を与える行動は、同党の革命成就への道を遠ざけるからだ。昨年冒頭の元党職員らの除名劇から始まった同党内部の混乱、粛清、査問の数々は、すでにSNS時代の現在ではかつてとは世論の反応は明らかに異なる。現在は瞬時に情報共有がなされ、同党が何を行っているかは衆人環視下にある。この政党が仮に与党内に入って国家権力を行使する事態となれば、恐ろしい世の中が現出しそうだ。そうした判断材料を現在の同党は日々発信しているようにしか見えない。政党という集団の本質からすれば、かなりの「末期的症状」に陥っているように見える。すでに同党は革命成就のプロセスへの判断能力を完全に欠いている状態で、自らの政策の大失敗を隠すためにさまざまな隠蔽工作を重ねている姿にしか映らない。現在問題となっている組織的隠ぺい行為から始まった鹿児島県警問題とも同じ構造だ。現在の同党中央の集団心理は、同党をできるだけ長持ちさせ、そこで飯を食い続けるという「保身」にしか見えない。社会一般に開かれた本来の社会改革の精神や人民を幸福にするための社会正義などといったものは、すでに遠いかなたに後退しているようで、眼前には現れてこない。実際には革命の気概を失っている政党が「革命政党」を名乗るのは、明らかにパロディだ。同党の革命は、すでに“人民の幸福のための革命”ではなく、“組織幹部の保身のための革命”と堕している。この状況は容易には変わらないものと見ている。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。