禁じ手使う立憲民主党

立憲民主党の公式ツイッターのフォロワーがすぐに自民党のそれを上回ったことが先日ニュースで報道されていた。希望の党の中身が実際は自民党の補完勢力にすぎないとされる関係で、枝野新党に「反自民」の受け皿としての機能が求められているようだ。だがこの立憲民主党は日本の政治史上でやってはならない「禁じ手」に手を染めている。共産党と手を組むという、ほかの先進国では考えられない行動だ。

立憲民主党の主体は代表は旧さきがけ、メンバーは旧社会党が多いようだ。社会党と共産党は本来、水と油で仲が悪いことはよく知られる。だがその2つの勢力が今回、背に腹は代えられないとばかり、政権選択選挙である衆院選において初めて野党連合を組む。今回民進党が分裂した原因も、実は共産党との距離感の違いが大きなものとして存在し、民進党の最大の支持団体である連合の会長は、共産党が大嫌いだ。

「ブレない政党」を自称する共産党は、歴史的には「ブレまくりの政党」であることはるる説明してきたとおりだ。戦後20年もたっていない時期に、アメリカの核実験はダメ、ソ連の水爆実験はOKと主張して日本の被爆者を足蹴にしておきながら、いまはすべての核兵器に反対などと平然と主張している政党だ。こんな「ブレまくり政党」と手を組まなければならないところに、野党連合の苦しさがある。

仮に立憲民主が議席を増やせば、日本共産党の影響の強い議員が増えるということになる。何度も繰り返すが、先進国で共産党がやりたい放題に活動している国は、もはや日本くらいだ。なぜそうなったか。日本の共産党はマスコミ界、学界など多くの重要分野に共産党員、隠れ党員、シンパを浸透させ、根強い地盤を築き上げている。一方で末端党員は高齢化し、組織そのものはほとんど先細り状態だ。それでも日本を共産化(独裁化)しようという野望を持ち続けている。共産候補の笑顔の裏に、そうした「どす黒い理念」が横たわっていることを、ゆめゆめ忘れてはならない。

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