「極左」と「極右」が敬遠される時代

立憲民主党は野党一本化により小選挙区で9議席増やしたものの、一方で比例ブロックでは22議席を減らした。合計で13議席を減らしたという。これは野党共闘のプラス面とマイナス面の象徴だ。立憲が比例票の受け皿にならなかった原因を多くの識者が「左に寄りすぎたため」と分析している。日本共産党という「極左」の革命政党と連携し、一方で右ウイングは何も変わらないままだった。本来なら維新と連携するくらいの離れ業をやってこそ、共産アレルギーを払拭した可能性はあるが、そのような芸当は望むべくもない。世の中は極端なイデオロギーを敬遠する傾向にある。一方の与党自民党も、これまで安倍政治という「極右政治」がまかりとおってきた。岸田首相はその路線を上手に回避し、軟着陸させようとしているように見える。岸田首相を安倍政治の継承者のように批判する論調があるが、バランス感覚的には言われているよりもしたたかな人物だと見ている。

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