ムラ自慢に忙しい百田尚樹

東京方面で発行されている新聞ではもっともリベラル度の高いとされる東京新聞が本日付の紙面で、百田尚樹の『日本国紀』を2面下で大きく書籍広告を掲載した。「売れ続けて65万部!」という広告の見出しも目につく。書籍の内容は「日本はすばらしい」「これほど素晴らしい歴史を持っている国はない」などというもので、ひたすら自己肯定をつづける自民族優先主義の最たる内容だ。どの国家でも大なり小なりこのような傾向は見られるものだが、近年の日本ではそれが顕著になっている。またリベラル紙として知られる東京新聞が、経営のためとはいえ、自社の論調と正反対の広告を載せること自体、日本社会の現状を象徴的に示しているといえよう。

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