「共産主義は実現不可能なスローガン」と述べていたソ連大統領

ロシア訪問中の公明党の山口那津男代表がゴルバチョフ元大統領と会見した記事が機関紙に掲載されていた。思わず、ゴルバチョフ氏と池田SGI(創価学会インタナショナル)会長との対談集『20世紀の教訓』を手にした。そこでは共産主義大国のトップに上りつめた人物ならではの卓見が多く散りばめられている。同書でゴルバチョフ氏は次のように指摘していた。

「ロシアの悲劇は、西欧ではカール・マルクスの晩年時代に既に死んでしまった思想が、20世紀初めにわが国で現実に取り入れられてしまったことにあります」

「今日ではもうはっきりしていますが、共産主義というのは、絶対的・全体的なユートピア主義(空想社会改良説)です。つまり、それは基本的に実現不可能なスローガンであり、あるいははるかかなたの歴史的状況のもとでしか実現できないものなのです」

いま、そうした共産主義をいまだに保持する政党が大手を振って歩いている先進国は、日本とフランスだけという。なかでも日本は「実現不可能なスローガン」にしがみついた政党が唯一、躍進している異様な国である。その点において、日本は、時代遅れの国であることを明確にしておきたい。

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