アジアへの加害責任を認めようとしない安倍首相

昨日、72回目の終戦記念日を迎えた。日本武道館で開催される全国戦没者追悼式の式辞で、天皇が2015年から「深い反省」という表現を使っているのと対照的に、安倍首相が5年連続で「加害」にふれていないことが報じられている。歴代首相はこれまで、アジア諸国の人々に対し「多大の損害と苦痛を与えた」と反省の意を示してきたのに対し、安倍首相は第1次政権の2007年にはそれらを踏襲しながら、第2次政権における2013年以降の5回の式辞において、加害と反省を述べていないという(東京新聞)。

一方で、昨日は安倍内閣においては第1次・第2次を通じて、終戦の日に初めて閣僚の靖国参拝がゼロであった事実が報じられた(産経)。北朝鮮の挑発的な行動に関し、中国・韓国との連携に支障をきたさないためとの解説がなされている。

冒頭の話に戻るが、天皇は「深い反省」を示しながら、首相は別の行動をとる。ここに歴史観の大きな違いがあらわれていると思えてならない。

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